引越しの見積もりで要望がある場合、その要望を必ず申し出てください。

また、その要望が受け入れられたときは、内容を見積書に書いてもらってください。特に、業者が敬遠しがちな要望ほど、申し出て確認しておくべきです。

ただし、要望には必ず応じてもらえるとは限りません。

スポンサードリンク

引越し業者のスタッフへの要望

引越し業者のスタッフには、いろんな種類があります。この中でも、派遣社員や経験の浅いアルバイトによる作業などは、事故の原因となります。

このため、これらのスタッフによる作業を避けたい場合は、そのことを申し出てください。

ただし、一般的な引越し業者では、正社員(法的には期間の定めのない労働者)や契約社員(法的には有期労働契約の労働者)の数は、極めて少ないです。

また、ある程度経験を積んだアルバイトもそう多くはいません。

このため、よほどの閑散期でもない限り、派遣社員や経験の浅いアルバイトをチームから外すことは難しいです。

どうしても正社員、契約社員、ベテランのアルバイトに作業をしてもらいたい場合は、6月、10月、11月、1月、2月前半の平日、できれば午後便・フリー便を狙ってみてください。

下請けの運送業者を使わない要望

繁忙期などの引越しの件数が多い時期には、引越し業者は、下請け業者を使う場合があります。

下請け業者の中には、普段は物流の運送しかやっていないような、経験の浅い業者もいます。引越しの荷物の積み込みはパズルのようなものであり、通常の物流の積み込みと違って、はるかに難しい作業です。

しかも、下手に積み込んでしまうと、荷崩れや荷物同士の接触により、事故になる可能性が高くなります。

このため、経験の浅い下請け業者を使って欲しくない場合は、そのことを申し出てください。

ただし、繁忙期には、引越しの件数が飛躍的に多くなるため、ほとんどの引越し業者では、トラックの手配が難しくなります。

特に、長距離の引越しの場合は、下請けの物流業者に頼らざるをえないのが実態です。

このため、繁忙期の長距離の引越しの場合は、下請け業者を使わざるを得ないものと考えてください。

トラックの種類等の要望

引越し業者が使うトラックには、さまざまな種類があります。引越し業者にとって、トラックの配車は、その日の売上に直接影響を与えます。

このため、トラックのサイズや荷台の容量などの要望は、あまり聞いてもらえません。

ただし、「トラック積み切りプラン」を利用する形で、ひと回り小さいトラックを使う要望は聞いてもらえる可能性もあります。

なお、これらの要望以外の要望は聞いてもらえる可能性があります。

例えば、大手の引越し業者のトラックには、マスコットキャラがプリントされていることがあります。お客さまが希望すれば、このようなトラックを手配してくれるが場合あります。

子供を喜ばせる意味でも、検討してみてください。

新築の引越し先(新居・卸地)の養生に関する要望

新築の建物への荷物の搬入の場合、建物の壁・床のキズ・汚れの事故が発生する可能性があります。このため、養生を徹底してもらう必要あります。

一般的な引越し業者の場合は、新築の作業は特に気をつけるものではありますが、念のため、あらかじめ見積もりの際によく確認しておいてください。

なお、一部の引越し業者では、経費削減のために、中古の養生資材で新築の養生をおこなうことがあります。

この際、養生資材の汚れによって、壁・床・畳などが汚れることがあります。

この汚れの防止のために、見積もりの際には、引越し業者の営業員には、新品の養生資材を使ってもらうように申し出てください。

ただし、あくまで新品での対応してもらえる養生資材は、使い捨ての資材(板ダンボール・巻きダンボールなど)に限った話です。

何度も使うことが前提の養生資材(プラスチックパネル・マットなど)については、新品での対応はしてもらえません。