「今度、引越しするんだけど、ウチには大きなダイニングテーブルがあるのよねぇ。あれ、どうするんだろ?もしかして分解しないといけないの?」と不安に思っていませんか?

こんにちは。チームリーダーを務めた引越しの現場では、食卓・ダイニングテーブルを分解(解体)するかどうか、ギリギリの判断を迫られていた、元引越し業者スタッフの管理人です。

この記事で取扱う食卓・ダイニングテーブルとは、リビングやダイニングキッチンで使う大型のテーブルのことです。

食卓・ダイニングテーブルは、形はさまざまですが、たいていはサイズが大きい割に運びにくく、トラックにも積み込みにくい形をしています。

このため、特に接触による事故が多い家具のひとつです。

食卓・ダイニングテーブルそのものがキズつきやすいのはもちろんのこと、建物の床や壁への接触によって、事故が発生しやすい家具です。

スポンサードリンク

食卓・ダイニングテーブルは分解(解体)はしないで引越し業者にまかせる

笑顔の引越し業者男性スタッフ

引越しでは食卓・ダイニングテーブルの準備はしなくてもいい

食卓・ダイニングテーブルをお持ちの場合、そのままにしておいておください。

引越しのときは、食卓・ダイニングテーブルに関しては、お客さまご自身が準備することは、特にありません。

ただ、引き出しがついている場合は、引き出しの中身をすべて出して、梱包しておいてください。

あとは、当日、引越し業者のスタッフが、すべてやってくれますので、まかせてしまいましょう。

なお、後ほど説明しますが、引越し業者のミスによって、食卓・ダイニングテーブルにキズがつく可能性もあります。

こうした事故が気になる場合は、拭き掃除をしたうえで、事前にフィルム式のカメラで、食卓・ダイニングテーブルを撮影しておきましょう。

参照:これで引越し業者との補償交渉もバッチリ!引越しの事故の対処7つポイント

食卓・ダイニングテーブルはお客さまが分解(解体)しなくてもいい

また、食卓・ダイニングテーブルは、お客さまが事前に分解(解体)しておく必要もありません。

食卓・ダイニングテーブルの分解は(解体)さほど難しいものではありません。

ただ、だからといって、引越し業者も、必ず分解(解体)して運ぶわけではありません。

食卓・ダイニングテーブルの幅や、建物の廊下の広さによっては、そのまま運ぶこともできます。

ですから、実際に食卓・ダイニングテーブルを分解(解体)して運ぶかどうかは、状況次第です。

引越し業者は食卓・ダイニングテーブルの脚が折れないように運んでくれる

よく「脚が折れちゃうんじゃないの?」という心配されるお客さまもいらっしゃいます。

大丈夫です。お気持ちはわかりますが、引越し業者のドライバーもプロですから、トラックの荷台で脚が折れるような積み方はしません。

また、折れる可能性がある場合は、食卓・ダイニングテーブルの脚を取外してから運びます。

ですから、そのままにしておいて、分解するかどうかは、当日の引越し業者のチームリーダーの判断にまかせてください。

特殊な食卓・ダイニングテーブルは訪問見積もりのときに引越し業者の営業員に見てもらう

なお、食卓・ダイニングテーブルが特殊で複雑な構造である場合は、引越し業者が分解(解体)できない可能性があります。

このため、こういう特殊で複雑な食卓・ダイニングテーブルをお持ちの場合は、訪問見積もりのときに、必ず引越し業者の営業員に見てもらってください。

また、台所のような湿気の多い場所に置いている食卓・ダイニングテーブルは、ネジが錆びていることもあります。

ネジが錆びていると、分解(解体)するためには、通常の工具ではなく、特殊な工具が必要な場合があります。

このような場合も、訪問見積もりのときに、引越し業者の営業員に確認してもらってください。

食卓・ダイニングテーブルの引越しでは脚のキズに注意

食卓・ダイニングテーブル

脚つきで引越しする場合は脚にキズがつきやすい

食卓・ダイニングテーブルは、天板の部分にキズつきやすいため、引越し業者のスタッフは、天板を厳重に梱包します。

ただ、食卓・ダイニングテーブルを分解(解体)せずに脚つきのまま運ぶ場合、脚の部分はとても梱包しにくいものです。

このため、食卓・ダイニングテーブルの脚の部分は、梱包が簡単に済まされたり、梱包がされないことがあります。

このように、簡単な梱包や梱包なしで運ばれた場合、食卓・ダイニングテーブルの脚が他の荷物や建物の一部と接触して、脚にキズがつくことがあります。

食卓・ダイニングテーブルの脚のキズが気になる場合は取外して梱包してもらう

なお、食卓・ダイニングテーブルの脚のキズが気になる場合は、脚の部分を取外してもらって厳重に梱包してもらうようにしてください。

たとえ、引越し業者のチームリーダーが、脚を取外さなくても運べると判断した場合であっても、お客さまから要望があれば、取外して梱包してくれます。

特に四脚の食卓・ダイニングテーブルの場合は、比較的簡単に取外すことができます。

取外してしまえば、食卓・ダイニングテーブル脚の梱包は非常に簡単です。

しっかり梱包してしまえば、脚にはキズがつきにくくなります。

食卓・ダイニングテーブルの引越し作業場所の床のキズに注意

スパナ

食卓・ダイニングテーブルは意外に重いため床のキズの原因となる

食卓・ダイニングテーブルは、グレードにもよりますが、無垢材を使っているものなどは、ガッシリしていて、意外に重いものです。

このため、食卓・ダイニングテーブルを運ぶときは、丁寧に扱わないと、フローリングの床がキズつく可能性があります。

特に新築のフローリングの床は、引越し業者のスタッフが食卓・ダイニングテーブルを仮置きしただけでも、意外にキズがついてしまうことがあります。

ですから、引越し先(新居・卸地)で食卓・ダイニングテーブルを置く場所(仮置きする場所)では、引越し業者に、床を保護する養生用のマットや毛布を敷いてもらってください。

こうすることで、床にキズがつきにくくなります。

食卓・ダイニングテーブルは分解(解体)・組立ての床も養生が必須

なお、食卓・ダイニングテーブルを分解(解体)・組立てする場合も、引越し業者には、作業場所の床は養生を徹底してもらってください。

たいていの食卓・ダイニングテーブルは、金属の部品で天板と脚が連結しています。この金属の部分が床に接触すると、床がキズついてしまいます。

また、分解する際には、ドライバーや六角レンチなどの工具を使います。これらが落ちて床に接触しても、床にキズがつくことがあります。

このようなことがないように、分解(解体)・組立ての際にも、床を保護してもらってください。

床のキズはその時その場で直ちに引越し業者と補償交渉を始める

万が一、食卓・ダイニングテーブルの設置場所の床にキズがついてしまった場合は、その時その場で直ちに補償交渉に入ってください。

他の家具や荷物の場合もそうですが、特に引越し先(新居・卸地)の食卓・ダイニングテーブルが置かれた床のキズは、すぐに補償交渉に入らないといけません。

というのも、もし、すぐに補償交渉に入らないと、食卓・ダイニングテーブルが置かれた床のキズは、その後のお客さまの新生活が原因のキズと見分けがつきません。

引越し業者の補償担当者としては、(お客さまが食卓・ダイニングテーブルを動かしたり、椅子を引きずったり、ナイフやフォークを落としたりしてできたキズかいもしれない)、と疑わざるをえません。

そうなると引越し業者との補償交渉は、非常に難しくなります。

ですから、新生活を始める前に、できれば引越しの当日に、直ちに補償交渉を始めてください。

参照:スムーズに業者と補償交渉できる!引越しの床・階段・畳のキズ・ヘコみ・汚れへの対策

食卓・ダイニングテーブルの搬入経路の壁のキズに注意

ドア

分解(解体)していない食卓・ダイニングテーブルは壁に接触しやすい

食卓・ダイニングテーブルは形が特殊なため、いろいろと持ち替えて運びます。

また、サイズも大きいため、ギリギリまで壁に寄せて運ばなければなりません。

さらに、食卓・ダイニングテーブルは、天板に重心が極端に偏っているため、横に倒した状態で運んだ場合は、天板の側に傾くことがあります。

このため、食卓・ダイニングテーブルを分解せずに運んだ場合は、脚や天板が壁に接触する事故が起こります。

食卓・ダイニングテーブルと廊下にあるドアノブとの接触に注意

特に気をつける場所は、廊下のドアノブがある箇所です。

最近の設計の住宅では、ドアノブが廊下に突き出ないようになっていますが、一昔前の設計では、ドアノブが廊下に突き出ていることもあります。

このような場合、ドアノブをかわそうとして、食卓・ダイニングテーブルが反対側の壁に接触してキズになることがります。

逆に、ドアノブに気がつかずに食卓・ダイニングテーブルにドアノブが接触して、凹んでしまうこともあります。

これは、食卓・ダイニングテーブルだけでなく、すべての家具・冷蔵庫・洗濯機にいえることでもあります。

ですから、比較的築年数が長い建物に引越しする場合は、家具とドアノブとの接触に注意してください。

【Q&A式】まとめ

いかがでしたか?最後にもう一度、食卓・ダイニングテーブルの引越しの注意点について確認しておきましょう。

食卓・ダイニングテーブルの準備は何をすればいいの? なにもしなくていいです。引越し当日に、引越し業者のスタッフにすべてまかせてください。

ただし、引出しがついているタイプの食卓・ダイニングテーブルの場合は、引出しの中身を出して、梱包しておいてください。

食卓・ダイニングテーブルは自分で分解(解体)・組立てをしないといけないの? 基本的に、食卓・ダイニングテーブルの分解(解体)・組立ては、引越し業者のスタッフがしてくれます。ですから、お客さまは、分解(解体)・組立てをしなくてもいいです。
食卓・ダイニングテーブルがキズつきやすいところは? 食卓・ダイニングテーブルは天板と脚の部分がキズつきやすいです。

ただ、天板は、引越し業者が厳重に梱包しますので、どちらかというと、梱包しにくい脚のキズのほうに気をつけてください。

食卓・ダイニングテーブルの接触で床にキズがつくことはないの? 食卓・ダイニングテーブルは、意外と重い家具ですから、簡単に床にキズがついてしまいます。特に、台所などの設置場所の床は、仮置きしただけでもキズになることがあります。

また、分解(解体)・組立ての際に、部品の接触や工具の落下で、床にキズがつくこともあります。

引越し業者のミスで、引越し先(新居・卸地)の食卓・ダイニングテーブルの設置場所の床にキズがついた場合の注意点は? とにかく、その時その場で直ちに引越し業者と補償交渉に入ってください。

食卓・ダイニングテーブルの設置場所の床のキズは、放っておくと、新生活ででできたキズと見分けがつかなくなり、補償交渉が難しくなります。

引越し業者が食卓・ダイニングテーブルを運んでいるときに、壁に接触することはないの? 食卓・ダイニングテーブルは、幅が広く、バランスも悪い荷物であるため、廊下や階段などで、壁に接触して、壁にキズがついてしまうことがあります。

また、築年数が長い、古い建物の場合、ドアノブと接触して、食卓・ダイニングテーブルのほうにキズがつくことがあります。

引越しで事故が起こりやすい家具といえば、冷蔵庫や婚礼家具(特に和ダンス)が思い浮かぶ方が多いと思います。

もちろん、そういった、大きくて重い荷物は、確かに事故が起こりやすいものです。

ただ、実は、冷蔵庫や和ダンスに隠れてはいるものの、食卓・ダイニングテーブルも、何気に事故が多い家具です。

ある意味では、ダークホースと言っていいでしょう。

食卓・ダイニングテーブルは、そこそこ重く、形が特殊でバランスが悪く、幅が廊下をギリギリ通る程度という、まるで「事故を起こしてくれ」と言わんばかりの特徴があります。

経験が浅い引越し業者のスタッフが、分解(解体)せずに気軽に運んでしまうと、あちこちにぶつけてしまって、あっさりにキズがついてしまいます。

ですから、食卓・ダイニングテーブルは、なるべく経験豊富な引越し業者のスタッフに扱ってもらうべきです。

もしお客さまが食卓・ダイニングテーブルをお持ちの場合は、ぜひ経験豊富なスタッフが多数在籍している、大手引越し業者を利用してみてください。

もちろん、無料一括見積もりサービスを使って、少しでも引越しの料金・費用を安く抑えてください。