「とにかく引越しを早く終わらせたいんだけど、引越し業者の人って、体力ありそうだし、休憩なしでも大丈夫だよね?」と思っていませんか?

こんにちは。休憩なしでの引越しも、わりと大丈夫だった、元引越し業者スタッフの管理人です(ただし階段作業は別ですが…)。

引越し業者のスタッフの人間ですから、本当は休憩なしでの作業は、よくありません。

特に、引越し元(旧居・積地)での、ダンボールなどの小型の荷物を運び出す作業は、一番疲れる作業です。

この後に控えた家具・冷蔵庫・洗濯機を運び出す作業は、事故が発生しやすい、非常に危険な作業です。

ですから、特に急いでいる場合を除いて、引越し業者には、なるべく休憩を取ってもらってください。

なお、引越し業者のスタッフへの差入れ、チップ、心付けは、必須というわけではありませんが、なるべくあったほうがいいです。

また、引越し業者が休憩している際に、お客さまは、こっそり壁や床のキズをチェックしておいてください。

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引越しのなかで最も体力を消耗するダンボールの運び出し

走る引越し業者作業員

引越し業者のスタッフはダンボールを持って「走る」

休憩は、引越し業者のスタッフの体力を回復させるために取るものです。

ダンボールや小型の荷物の運び出しは、かなり体力を消耗します。

引越し業者を利用したことがないお客さまには、想像がつかないかもしれませんが、引越し業者のスタッフは、ダンボールをもって「走ります」。

団地やアパートのように、屋外の階段作業がある場合は、階段も駆け下ります。

このため、引越し元(旧居・積地)での作業開始直後から、一気に特に腕と足に負担がきます。

階段がある現場では、階数によっては、脚が動かなくなるくらい疲れます。

次に控える作業は最も危険な家具・冷蔵庫の運び出し

単に引越し業者のスタッフが疲れるだけなら問題はないのですが、そのあとの作業が問題です。

ダンボールや小型の荷物を運び出し終わると、その後は、家具・冷蔵庫の運び出し作業が待っています。

重い家具や冷蔵庫の運び出しは、ただでさえ事故が起こりやすい危険な作業です。

とても、休憩なしでやっていいものではありません。

疲れ果てたアルバイト・派遣社員が事故を引き起こす

もちろん、経験豊富な引越し業者のスタッフであれば、ダンボールや小型の荷物の運び出し作業は、準備運動みたいなものです。

その後、休憩なしでも、家具・冷蔵庫の運び出しは問題なくできます。

ただ、経験が浅いアルバイトや派遣社員では、こうはいきません。

その人の体力にもよるでしょうが、ダンボールや小型の荷物の運び出しが終わった後は、もう腕が上がらなくなっている可能性すらあります。

こうした状態で家具・冷蔵庫を持たせた場合、家具・冷蔵庫を壁に接触させてしまったり、落としてしまったりする事故につながることもあります。

ですから、事故を発生させないために、なるべく休憩を取ってもらってください。

引越し業者のスタッフに飲み物の差入れかチップ・心づけを渡す

ペットボトルの飲み物を飲む引越し業者男性スタッフ

差入れ・チップ・心づけは「必要でない」がなるべく用意する

特に必要というほどではありませんが、引越し業者には、なるべく、飲み物の差し入れか、チップ・心づけを差し上げてください。

引越し業者のスタッフも人間ですから、飲み物やチップ・心づけがある場合は、非常に嬉しいものです。

このようなお客さまの気遣いによって、休憩後の作業のやる気に良い影響が出ることもあります。

もちろん、飲み物やチップ・心づけによってやる気が出る、というのは、本来はあまり褒められたものではありませんが…

参照:引越し業者のスタッフにチップ・心づけ(祝儀)・差入れは渡すべき?

夏の引越しでは冷たい飲み物の差入れが必須

なお、夏の場合は、特に熱中症に気をつけてください。

お客さまご自身は当然のことながら、引越し業者の熱中症にも気をつけてください。

すでに述べたように、引越し元(旧居・積地)でのダンボールや小型の荷物を運び出す作業では、引越し業者のスタッフは、ただでさえ疲れます。

これが夏の引越しともなると、開始5分と経たずに、全身から汗が吹き出し、汗だくになってしまいます。

引越し業者のスタッフが熱中症にかかってしまうと、作業ができなくなってしまいます。

このため、夏の休憩の際には、なるべく冷たい飲み物、できればスポーツドリンクなどの差し入れるようにしてください。

参照:引越しでは飲み物・食べ物を用意するべき?提供するタイミングは?

引越し業者のスタッフは外で休憩する

吸い殻

お客さまが建物の中での休憩をお勧めする必要はない

多くの引越し業者では、チームリーダーやスタッフに対して、休憩は外でおこなうように指導しています。

これは、マナーの問題でもありますが、建物を汚さないためでもあります。

お客さまの中には、建物の中で休憩するように勧める方もいらっしゃいます。

お気持ちは大変うれしいのですが、引越し業者のスタッフも、お客さまの建物の中では、気を使ってしまってリラックスできません。

ですから、特に気にされることはありません。

飲みかけの空き缶やタバコの吸殻による事故・火災に注意

なお、社員教育が行き届いていない引越し業者の場合は、空き缶をポイ捨てすることがあります。

飲みかけの空き缶は、荷物が汚れる原因となりますので、やってはいけないことです。

また、同じように、タバコの吸殻をポイ捨てすることもあります。タバコの吸殻は火災の原因となります。

もちろん、最近では、喫煙者そのものが減っていますし、携帯灰皿が普及して、喫煙者のマナーは向上しています。

ただ、火災の被害が大きいので、引越し業者のスタッフがスタッフがタバコを吸っていたら、吸殻のポイ捨てには十分に気をつけてください。

引越し業者のスタッフが休憩中に壁のキズをチェックする

指差し確認する主婦

特に曲がり角のキズをチェックする

引越し業者のスタッフが休憩している間、お客さまは、室内の壁・床のキズをチェックしておいてください。

ダンボールや小型の荷物の運び出しの作業では、あまり壁にキズがつくことはありません。

ただ、ごくまれにですが、曲がり角の壁などにキズがつくことがあります。

ですから、廊下の曲がり角や、部屋の出入り口、階段の降り口・登り口など、「曲がる」箇所の壁くらいは、チェックしておいてください。

引越し業者の養生をはがしてまでチェックする必要はない

ただし、一般的な引越し業者は、しっかりと壁・床を養生しているはずです。

このような養生している箇所については、ダンボールや小型の荷物の運び出しの段階であれば、特に問題ないでしょう。

気になるからといって、養生をはがしてまでチェックすることはおすすめできません。

ですから、チェックする箇所は、目に見える範囲にとどめておいてください。

まとめ

管理人が引越し業者のスタッフになって最初に驚いたのが、ダンボールや小型の荷物を運び出す作業で、「走る」ということです。

ダンボールの中には、非常に軽いものありますが、平均的にはそこそこ重いですし、中には本や食器など、非常に重いダンボールもあります。

こういったダンボールを2個も持って、走るのです。しかも、階段であっても走ります。思い出しただけでも、心拍数が上がる作業です。

これほど急いで作業をしても、引越しをするには、非常に時間がかかるものです。

また、その後の家具・冷蔵庫の運び出しは、別の意味で疲れる作業であり、しかも事故が多い危険な作業です。

こうした、早く、安全に作業ができるのは、引越し業者ならではのサービスです。

お客さまがご自分でしようと思っても、なかなかできるものではありません。

管理人としては、早く、安全安心な引越しのためにも、引越し業者の利用を強くオススメします。