搬出作業がすべて終わった際には、引越し業者に料金を支払います。

通常、引越し料金の支払いは、現金かクレジットーカードのいずれかです。

また、作業を始める際にサインした確認書に、再度サインを求められることがあります。

確認書については、内容をよく読んだうえ、納得してサインしてください。

スポンサードリンク

荷物の積込み完了後に引越し料金の支払い

引越しの料金は、「荷物を受け取るときに見積書に記載された支払方法」に従って支払います(標準引越運送約款第19条第1項)。

第19条(運賃等の収受)
1 当店は、

荷物を受け取るときに見積書に記載された支払方法

により、荷送人から運賃等を収受します。
(第2項以下省略)
出典:国土交通省「標準引越運送約款」

ここでいう「荷物を受け取るときに」という表現ですが、搬入作業開始の時点なのか、搬入作業終了の時点なのかがはっきりとしません。

このため、支払いの時期は、引越し業者によってばらばらです。この点は、あらかじめ見積書の内容を見たり、営業員に聞いたりして、確認しておいてください。

ただ、多くの場合は、積み込み作業の完了後に支払います。

この場合、支払いがない場合は、支払いがあるまで、搬入作業をしてくれない場合もありますので、注意してください。

なお、搬入作業でなんらかの事故があった場合は、補償交渉がまとまるまでは、できれば支払いを待ってもらってください。

必ず現金またはクレジットカードを準備する

料金の支払いには、現金、クレジットカード、振込みなど、さまざまな方法があります。

見積もりの際に支払い方法は指定されているはずですから、指定方法に従って支払ってください。

通常は、現金かクレジットカードの決済となると思います。

ただし、クレジットカードの支払いは、一部の大手の引越し業者しか導入していません。

なお、クレジットカードのショッピング枠に余裕がある場合は、クレジットカードの利用のほうがおすすめです。

というのも、朝早くから引越しをおこなう場合や土日の引越しの場合は、銀行が営業していない可能性があります。

このような場合は、前日までに引き出しておくかコンビニのATMを利用します。

ただ、この際、多額の現金を持ち歩くことになりますので、盗難や紛失の可能性があります。

また、コンビニのATMだと、現金が不足する可能性もあります。

このようなリスクやデメリットを考えると、現金よりもクレジットカードの決済のほうがおすすめです。

なお、クレジットカードによっては、一部の引越し業者の引越し料金が割引されることもあります。

支払い方法の変更が可能な場合も

引越し業者にもよりますが、作業当日に、支払い方法を変えることができることがあります。

どうしても現金が用意できない場合は、クレジットカードの決済に変更したり、クレジットカードのショッピング枠が足りなくなった場合は、現金決済に変更したりできることがあります。

引越しの料金は普段の買い物よりも多額の出費となります。

このため、意外に現金やショッピング枠が足りなくなることがあります。

この場合、柔軟に対応できないと、引越し作業がストップしてしまいます。

このようなことにならないように、現金やクレジットカードのショッピング枠は余裕をもって準備しておいてください。

また、引越し業者の営業員には、必ず見積もりの段階で支払い方法を変更できるかどうかを確認してください。

引越し業者の確認書に搬出作業完了のサインをする

すべての手続きが終わると、引越し業者から、作業を始める際にサインした確認書に再度サインを求められます。

これには、忘れ物がないことや、家具・壁・床等にキズや汚れがないことを確認した旨が記載されています。

つまり、この確認書にサインをしてしまうと、引越し業者の搬出作業による忘れ物がないことや家具・壁・床等にキズや汚れがないことを認めたことになります。

この確認書は、引越し業者にとって一方的に有利な内容となっていることが多いです。

このような内容の確認書は、引越し業者が後日のクレームに備えるための証拠としてサインしてもらうものです。

このため、安易にサインせずに、内容をよく読み、納得したうえでサインしてください。