「靴の梱包って、1足ずつ包んでいくから、意外と手間かかるんだよねぇ~。あれ、もっと簡単にできないの?」とお悩みではありませんか?

こんにちは。1足ずつ靴を梱包していたら、先輩に叱られたことがある、元引越し業者スタッフの管理人です。

そう、実は、靴・サンダル・スニーカー・パンプスは1足ずつ梱包するものではないのです。

靴は、買った際についてきたダンボールがある場合は、そのダンボールに梱包します。

ダンボールがない場合は、大型~中型のダンボールに入れて梱包します。

靴・サンダル・スニーカー・パンプスは比較的軽い荷物ですので、大型のダンボールに梱包したとしても、底が抜けたり、重くなることはまずありません。

また、履物は、ひとつひとつ食器梱包用の紙(クレープ紙・クレープペーパー)で梱包してもかまいません。

ただ、この梱包では、非常に時間がかかります(だから管理人は先輩に叱られたのです)。

実は、履物は、もっと簡単に早く梱包することもできます。ただ、これにはちょっとしたコツが必要です。

この記事では、引越し業者ならではの、履物の効率的な梱包のしかたを紹介します。

なお、大手引越し専門業者などの引越し業者指定の特別な専用資材(箱)がある場合は、引越し業者の指示に従ってください。

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靴の梱包には大型~中型のダンボールを使う

パンプス・スニーカー

靴・サンダル・スニーカー・パンプスは売っていた時の箱があればベスト

靴・サンダル・スニーカー・パンプスは、お店で売っていた時の箱がある場合は、その箱に梱包してください。

もちとん、あえて別のダンボールや引越し業者のダンボールに梱包しても構いません。

売っていた時の箱に梱包してしまったら、改めてダンボールに梱包する必要はありません。

また、特にガムテープなどで閉じなくても大丈夫です。

元々、工場からお店に運ぶための箱に梱包ですから、引越し業者のスタッフは、そのまま運んでくれます。

売っていた時の靴・サンダル・スニーカー・パンプスがなければ中型・大型のダンボールに梱包する

売っていた時の箱がない場合は、靴・サンダル・スニーカー・パンプスは、大型か、または中型のダンボールに入れて梱包します。

履物は軽い荷物ですから、比較的大きなダンボールに梱包しても、問題ありません。

逆に小型のダンボールに梱包してしまうと、足のサイズにもよりますが、幅が足りなくなります。

履物の種類によっては、無理にダンボールに押込むことなりかねません。

このように無理やり靴を梱包してしまうと、履物に汚れやキズがついたり、色移りしたりします。また、型崩れの原因ともなります。

このため、履物の梱包で小型のダンボールを使うことはおすすめできません。

ダンボールに梱包する前になるべく靴の汚れは落としておく

靴を洗うバケツ

汚れている靴・サンダル・スニーカー・パンプスは他の靴の汚れの原因となる

ダンボールに詰めて梱包する前に、なるべく靴・サンダル・スニーカー・パンプスの汚れは落としておいてください。

汚れたまま履物を梱包すると、他の靴・サンダル・スニーカー・パンプスに移る可能性があります。

特に、日常的に使っている靴、サンダル、パンプス、スニーカー、長靴、トレッキングシューズ(登山靴)、農作業用の靴などが、汚れていることが多いです。

こうした履物は、別のダンボールにまとめて梱包して、他の靴に汚れが移らないようにしてください。

色の薄い履物は特に厳重に梱包する

白などの薄い色の靴・サンダル・スニーカー・パンプスをお持ちの場合は、汚れの他に、色移りにも注意しなければなりません。

このような薄い色の履物は、汚れのついた履物はもとより、色の濃い靴などとも別にして梱包してください。

場合によっては、手間がかかりますが、ビニール袋に包んで梱包してください。

特に、黒の革靴のように、靴墨が使われている靴とは、絶対に一緒に梱包しないようにしてください。

靴を食器梱包用の紙(クレープ紙・クレープペーパー)で梱包するのは時間の無駄

ダメ出しする引越し業者女性スタッフ

ひとつひとつ梱包しなくて問題はほとんど無い

個々の靴・サンダル・スニーカー・パンプスは、食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)・新聞紙やビニールなどで梱包するように思われがちです。

もちろん、そうしてもいいのですが、その必要はありません。

わざわざ一足ずつ梱包していると、梱包の際にも、開梱の際にも、無駄に時間かかります。

引越し業者のスタッフがこのような梱包をしていると、たいていリーダーや先輩に叱られます。それほど、無駄な作業であるといえます。

元々、靴は外出の際に身につけるものですから、ある程度汚れには強い材質でできています。

このため、神経質にひとつひとつ履物を梱包しなくても、さほど問題はありません。

薄い色の履物や汚れが気になるものだけ梱包すればいい

どうしても汚れが気になって不安になる高価な履物や、白い靴、色の薄い靴などは、個別に梱包してもいいでしょう。

この場合、キレイな紙、特に食器梱包用の紙(クレープ紙・クレープペーパー)などで梱包してください。

また、引越し先(新居・卸地)ですぐに靴・サンダル・スニーカー・パンプスを開梱する予定があるのであれば、ビニール袋に入れても結構です。

「すぐに開梱する」ものでない靴は、ビニール袋に長時間入れているとカビが生える可能性があります。

ですから、長時間保管する前提で梱包する場合は、ビニール袋ではなく、食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)を使ってください。

なお、新聞紙は、除菌・消臭・除湿の効果があると言われていて、靴・サンダル・スニーカー・パンプスの梱包、特に長期保管のための梱包に向いているともいえます。

ただ、他方で、インクで靴が汚れる可能性もあります。

そういう意味では、汚れが移っても問題ないような靴に使ってください。

靴は互い違いに靴底同士を合わせて梱包する

ブーツ

靴は底(ソール)を外側に向けて梱包する

以上のように、靴・サンダル・スニーカー・パンプスは、原則としては、ひとつひとつ個別に梱包する必要はありません。

実は、ちょっと工夫して並べることで、履物を他の靴と接触させることなく梱包することができます。これが、短時間で効率よく靴を梱包するプロの技です。

履物は、側面を上に向けて(=倒して)靴を横に寝かせて、甲の部分を互い違いに内側に合わせて、底(ソール)の部分を外にむけてダンボールに収納します。

わかりやすくいえば、買った時の縦長の箱に入っていた状態で、ダンボールに詰込みます。

また、他の履物とは、靴底(ソール)同士を合わせるようにして梱包します。

こうすることで、違う履物の底同士が接触することになります。

この梱包のしかただと、しっかり汚れを落としていれば、靴が汚れません。

ブーツの梱包は新聞紙の「芯」を入れる

一般的なくるぶしの高さまでの靴(ミドルカット)であれば、上記のような梱包でかまいません。

ただ、さらに長い、特にブーツの場合は、このように梱包すると、型崩れすする可能性があります。

ブーツは、中に縦に丸めて円筒状になった新聞紙を詰め込んで、折れないような状態にしたうえで、なるべく立てて梱包してください。

立ててもダンボールに納まり切れない場合は、横に寝かせるしかありません。

ただ、この場合は、型くずれしないように、なるべく多くの新聞紙を詰め込んでください。

仕切りには食器梱包用の紙を使って「ミルフィーユ」のように詰める

履物はミルフィール状に積み重ねる

上記のようにダンボールに詰めると、ダンボールの中に、靴・サンダル・スニーカー・パンプスの層ができます。

この際、その層の上に食器梱包用の紙(クレープ紙・クレープペーパー)を何枚か敷いてください。

そうしたら、その上から、さらに同じように靴を詰めていきます。

このように、靴・サンダル・スニーカー・パンプスは、層ごとに食器梱包用の紙(クレープ紙・クレープペーパー)で仕切って、ミルフィーユのように重ねてダンボールに詰めます。

すでに述べたように、インクで汚れる可能性があるため、ここでも新聞紙は使いません。

こうすることで、ダンボールのスペースを無駄にすることなく、しかも汚れが付きにくい梱包をすることができます。

型くずれしにくものからダンボールの底に詰める

このように、靴はダンボールの中で層状に重ねて梱包します。

となると、一番下になった靴は、上にある靴の重量によって意外と圧力がかかってしまいます。

ですから、なるべく型崩れしにくものから順番に詰め込んでください。

ちなみに、シューキーパーがある場合は、靴に入れた状態であれば、底に入れても特に型くずれはしません。

履物は引越し前日に梱包する

ダンボールを運ぶ主婦

「引越しの荷造は奥の部屋から」が鉄則

最後に、靴を梱包するタイミングですが、これは、引越しの前日になります。

というのも、引越しの荷物は、「奥の部屋から」「普段使わないものから」という鉄則があります。

特に、靴・サンダル・スニーカー・パンプスに関係するのは前者です。

建物の入口である玄関で荷物をダンボールに梱包した場合、詰め終わったダンボールは、通常はその場所に積上げて置きます。

つまり、早々と履物を梱包してしまうと、長期間、履物が入ったダンボールが玄関ある状態が続きます。

そうなると邪魔ですし、下駄箱・靴箱の上に積みあげていたとしても、ダンボールが崩れてくる可能性もあります。

「じゃあ別の部屋にダンボールを積んでおけばいいんじゃない?」と思われるでしょう。

もちろん、それでもかまいません。

ただ、わざわざ他の部屋に持っていってまで、早めに靴・サンダル・スニーカー・パンプスを梱包するメリットはありません。

引越し業者にとっても靴の梱包は前日のほうがいい

また、引越し業者としても、靴は、玄関に置いてほうが、好都合です。

というのも、履物のダンボールは、引越し先(新居・卸地)では、玄関に置くものです。

普段のお客さまの生活と同じように、引越し作業中に、玄関に履物が入ったダンボールがあると、邪魔になってしまいます。

ですから、履物が入ったダンボールは、引越し先(新居・卸地)では、最後に運び込みます。

ということは、トラックの荷台の一番奥に積込む=引越し元(旧居・積地)では最初に出てくる=玄関に置いてあったほうがいい、という話になります。

そういう点からも、靴・サンダル・スニーカー・パンプスの梱包は、引越しの前日にしてください。

もちろん、引越し当日に時間が取れるようであれば、当日でもいいです。

まとめ

靴・サンダル・スニーカー・パンプスは、慣れると、本当に早く梱包できるようになります。

この記事でしょうかいした「ミルフィーユ式」の梱包をしていれば、大家族の履物でも、簡単に梱包できてしまいます。

逆にいえば、いかにひとつひとつ梱包する作業に、無駄が多いか、ということになります。

もちろん、お気に入りの履物などは、ひとつひとつ丁寧に梱包するべきだとは思います。

ただ、普段使いの履物だけでも、「ミルフィーユ式」の梱包にすると、かなり手間が省けます。

なお、実は、管理人が一番オススメの履物の梱包は、専用のシューズボックスを使うことです。

これは、大手引越し専用会社が導入している引越し専用の資材で、非常に楽に履物を梱包できるものです。

「ミルフィーユ式」の梱包が面倒に感じる場合は、こうした引越し業者の利用も検討してみましょう。