2.5トントラックは、主に夫婦と子供1人の3人世帯の家族の引越しに使うトラックです。

2.5トントラックは、引越し業者が使っているトラックとしては、軽トラックを除けば1.5トン(2トンショート)トラック、2トン(ロング・標準)トラックに次いで3番目に小さいトラックです。

また、4トントラック、3トントラックに次いで、3番目に大きいトラックでもあります。

引越し業者によっては、「2トンワイド」と呼ぶこともあります。

なお、ドライバーは、1.5トントラック、次いで2トントラックを乗り継いで2.5トントラックのドライバーを努めます。

ですから、ドライバーとしても、チームリーダーとしても、経験はかなり豊富で、実力も高いです。

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2.5トントラックは主に夫婦2人と子供1人の家族の荷物の引越しに使う

2.5トントラックは、容量・サイズが約20㎥(立方メートル・立米)です。主に夫婦と子供1人の3人世帯の家族の引越しに使うトラックです。

2.5トントラックは、大型の家具やダンボールの荷物がよほど多くない限り、1台でたいていの夫婦・カップルの2人世帯や夫婦と子供1人の3人世帯の家族の荷物も運ぶこともできます。

また、かなり荷物が少ない場合は、夫婦と子供2人の4人世帯の家族の荷物も運ぶこともできます。

2.5トントラックは、たいていは1台で運用されます。

ただし、かなり荷物が多い家族の引越しの場合は、1.5トントラックや、2トントラックが補助車両として付いている場合もあります。

なお、2.5トントラックは、まれに3トントラックや4トントラックの補助車両となることもあります。

この場合、その現場は、荷物の量がかなり多く、特に大型で重い家具や家電製品があり、事故が発生する可能性も高い現場といえます。

もっとも、それだけに、優秀なスタッフ(チームリーダー兼ドライバーが務まり経験豊富なものが最低でも2人)が配属されます。

引越しの経験が豊富・実力も高いスタッフが担当

2.5トントラックは、経験豊富なベテランのチームリーダーがドライバーを務めます。

具体的には、契約社員、ベテランのアルバイトなどが務めます(まれに正社員がドライバーを務めることもあります)。

いずれも、1.5トントラックのドライバー、次いで2トントラックのドライバーとして長く経験を積んでいます。

引越し業者のドライバーは、まず1.5トントラックで、あらゆる現場での作業を経験します。

このドライバーの中で、1人前として認められた者だけが、2トントラックを運転させてもらえます。

さらに、2トントラックのドライバーを長く経験した者が、2.5トントラックのドライバーを務めます。

このため、相当長い期間(おおむね5年以上)、引越しのドライバーの経験を積んでいなければなりません。

また、2.5トントラックが配属されるような引越しの現場のドライバーには、かなりの重い責任が伴います。

2.5トントラックが配車される現場では、ほとんどの大型の家具が一式揃っていますし、たいてい冷蔵庫も家族用の大容量で重いものがあります。

状況によっては、突発的な窓吊り作業に対応しなければならないこともあります。

こうした突発的な窓吊り作業は、経験者はドライバー1人で、他は未経験者(下手したら腕力が期待できないスタッフ)であることがほとんどです。

この人員で、ロープ1本で家具や冷蔵庫を吊り上げる(いわゆる「手吊り」)作業が発生することもあります。

2.5トントラックのドライバーには、このような状況を自分ひとりだけで切り抜けられるだけの経験・実力が求められます。

このような事情から、実質的には、契約社員やそれに準ずるくらい豊富な経験があるアルバイトにしかドライバーは務まりません。

2.5トントラックのドライバーの作業は安定だが車両事故に注意

上記のように、2.5トントラックは、2トントラックのドライバーを長く務め上げたスタッフが運転しています。

たいていは契約社員かかなりの経験を積んだ常勤に近いアルバイトがドライバーをしています。

相当の期間の経験が必要ですから、大学生や他のアルバイトを掛け持ちしているフリーターにはまず務まりません。

ですから、作業全般の経験がかなり豊富で、作業そのものは安定していることが多いです。

なお、2.5トントラックはホイールベースに対して幅が広く、実は2トントラックよりも小回りが利きます。

このため、意外に狭い現場に配車されることもあります。ところが、トラックのサイズ自体は比較的大きいため、車両事故が発生することもあります。

このような狭い道路を通るような現場の場合は、車両事故に注意してください。

通常、狭い道路での車両事故は荷物の破損などにはほとんど影響はありませんが、事故処理のために、極端に長い時間、引越し作業が中断するおそれがあります。

2.5トントラック1台の引越しの場合は他のスタッフの作業に注意

2.5トントラックは3人乗りです。

このため、2.5トントラックが1台のチーム編成の場合は、ドライバー兼チームリーダー1人と、1~2人のスタッフの合計2~3人のチーム編成となります。

通常、2~3人のチームの場合、引越し業者はドライバー兼チームリーダー以外は、アルバイトか派遣社員で編成して、サブリーダーを配属しません(ただし、閑散期には、比較的経験を積んだ高校生や大学生のアルバイトが配属されていることもります)。

このため、ドライバー兼チームリーダー以外のスタッフは、あまり作業に期待できません。

しかも、2.5トントラックが配車されるような現場は、すでに述べたように、大型の家具や冷蔵庫がありますので、事故の発生率も上がります。

ここが2トントラックが配車される現場と大きくことなる点です。

このため、大型の家具や家電製品の接触による事故に注意してください。