「引越し業者の見積書に3トントラックで引越しするって書いてるんだけど、そもそも、3トントラックって、何?」と疑問に思っていませんか?

こんにちは。3トントラック1台だけを使う引越しのチームに配属されると、結構緊張していた、元引越し業者スタッフの管理人です。

3トントラックは、1台で主に夫婦と子供1~2人の3~4人の家族の荷物が積めるトラックです。

また、1.5トントラックや、2トントラックと併せて、もっと大人数の家族の引越しでも使われます。

3トントラックは、一般的な引越し業者が使っているトラックとしては、4トントラックに次いで、2番目に大きなサイズのトラックです。

3トントラックのドライバーは、1.5トントラック、2トントラック、3トントラックを乗り継いでいます。

ですから、3トントラックのドライバーは、ドライバーとしても、チームリーダーとしても、経験はかなり豊富で実力も高い、いわばその営業所・支店の「エース」が務めます。

また、3トン以上のサイズのトラックからは、引越し業者の正社員がドライバーを務めます。

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3トントラックは子供1~2人の家族の荷物の引越しに使う

3人家族

3トントラックの積載量は25㎥

3トントラックは、容量・サイズが25㎥(立方メートル・立米)弱です。

これは、たいていの夫婦と子供1~2人の3~4人の家族の荷物が載る積載量です。

ですから、3~4人家族のであれば、3トントラック1台で、十分に引越しができます。

ただし、大型の家具やダンボールの荷物が多い場合は、3トントラックだけでは荷物が載りきらないこともあります。

特に、婚礼家具が一式あり、子供2人分の学習机・勉強机がある場合などは、3トントラック1台では、トラックが足りないこともあります。

ほとんどの1世帯の引越しは3トントラック+αで対応可能

3トントラックは、1台だけで使われることもありますが、他の補助トラックと一緒に使われることがあります。

時に、4トントラックや10トン以上の大型トラックが入らないような、比較的狭い住宅街で使われます。

こうした場所での荷物の多い引越しでは、3トントラックに加えて、補助トラックとして、1.5トントラックや2トントラックと一緒に使われます。

このような場合は、1世帯分の家族の引越しの荷物であれば、たいていの荷物を運ぶことができます。

もちろん、もっと大きなサイズのトラック、例えば、2.5トントラックや、3トントラックが一緒に使われることもあります。

引越しの経験が豊富・実力も高い正社員が担当

引越し業者男性正社員

3トントラックは正社員用のトラック

3トントラックは、経験豊富なベテランのチームリーダーがドライバーを務めます。しかも、ほとんどの場合は、正社員がドライバーを務めます。

ごくまれに、(正社員の大半が休暇中の場合など)契約社員がドライバーを務めることもあります。

この場合も、正社員と同レベルの経験豊富なベテランの契約社員に限って、ドライバーとなります。

ちなみに、3トントラックになると、引越し業者は、いくら経験豊富であっても、アルバイトに運転させることは、ほとんどありません。

3トントラックは「エース」が使うトラック

3トントラックのドライバーは、3トントラックに乗る前に、2.5トン以下のトラックのドライバーとして、かなりの経験を積んでいます。

すでに述べたように、3トントラックは、主に家族の引越しに使われます。

また、車両のサイズも大きいため、車両事故が発生した場合は、甚大な被害が発生する可能性もあります。

このため、3トントラックのドライバーには、非常に重い責任が課されます。

参照:現場作業の能力が最も高いスタッフ―引越し業者の正社員

このような重い責任を果たすため、3トントラックのドライバーは、引越し業者の正社員の中でも、「エース」の正社員が務めます。

3トントラックのドライバーの作業や運転は安定

引越し業者男性正社員

引越し業者の3トントラックのドライバーは日常的に厳しい現場で作業している

引越し業者の正社員は、常勤の社員ですから、引越しの繁忙期はもちろんのこと、閑散期でも常に出勤して引越しをしています。

しかも、すでに述べたように、3トントラックのドライバーは、単身者の引越しではなく、家族単位の引越しを担当します。

3トントラックを使う引越しの現場では、単に荷物の量が多いだけでなく、婚礼家具一式があったり、冷蔵庫や食器棚のサイズも大きい場合が多いです。

こうした厳しい現場で、毎日作業をしているのですから、3トントラックのドライバーは、作業全般の経験が豊富で、レベルが高い仕事をしてくれます。

道幅が狭い引越しの現場では3トントラックの車両事故に注意

また、一般的に3トントラックが配車されるような引越しの現場は、荷物が多いため、建物の規模も大きい傾向があります。

このためで、比較的道幅が広いことが多く、慣れている正社員の運転では、車両事故は発生しにくいです。

ただし、住宅街や城下町などでは、非常に狭い場所を通ることがありますので、このような場合は、車両事故が起こる場合があります。

通常、狭い道路での車両事故は、荷物の破損などにはほとんど影響はありません。

ただ、事故処理のために、極端に長い時間、引越し作業が中断するおそれがあります。

3トントラック1台の引越し場合はサブリーダーの作業に注意

困惑する引越し業者男性スタッフ

3トントラックのサブリーダーは経験が浅い

3トントラックの座席は、3人乗りです。

ですから、3トントラックが1台のチーム編成の場合、ドライバー兼チームリーダー1人と、2人のスタッフの合計3人のチーム編成となります。

引越し業者は、通常、3トントラックの荷物の量で3人のチーム編成の場合、サブリーダーを1人配属します。

ただし、このサブリーダーは、たいていの場合は、トラックのドライバーまでは務めていない、経験が浅いサブリーダーです。

というか、よほどの閑散期の引越しでもない限り、サブリーダーといえるレベルではなく、サブリーダー「候補」あるいは「見習い」レベルのことが多いです。

ですから、ドライバー兼チームリーダーがトラックの荷台で作業しているときに、サブリーダーが室内の作業でミスを起こしてしまうこともあります。

参照:サブリーダーは荷物の多い引越しでの重要ポジション

繁忙期はチームリーダー兼ドライバー1人+アルバイト・派遣社員2人

また、繁忙期、連休、土日のように、引越しの件数が多い時期は、3トントラック1台のチームには、サブリーダーがつきません。

このような場合は、ドライバー兼チームリーダー以外の2人のスタッフは、アルバイトか派遣社員であることがほとんどです。

繁忙期、連休、土日のアルバイトは、引越しの経験が多少でもあればいいほうで、派遣社員に至っては、引越しの経験がないことも多いです。

当然、作業のレベルなどまるで期待できませんし、事故のリスクも非常に高いです。

参照:能力・経験は人それぞれ―引越し業者のアルバイト

参照:最も事故のリスクが高いスタッフ―引越し業者に来る派遣社員

実は3トントラック1台の引越しはスタッフ1人あたりの作業量が最も多い

しかも、3トントラックの荷物は、3人で運ぶ荷物としては、かなり負担が大きい量です。

3トントラックの荷物は、トラック満載の荷物で計算すると、1人あたり、約8㎥強の量です。

他のトラックでは、1.5トントラックで5㎥、2トントラックで5㎥(2人編成で7.5㎥)、2.5トントラックで7㎥弱、4トントラックで10㎥です。

通常、4トントラック満載の荷物の引越しは、めったにありません。

ですから、実質的には、3トントラック1台の引越しが、スタッフ1人あたりの負担が最も多い引越し、ということです。

3トントラックでの引越しでは大型の家具・冷蔵庫のよる事故に注意

しかも、3トントラックを使う引越しでは、家族での引越しであるため、たいていの場合は、大型の家具や冷蔵があります。

お客さまによっては、婚礼家具のような、非常に重く、高価なものであったり、大型の食器棚やサイドボードなどをお持ちの場合もあるでしょう。

こうした大型の家具や冷蔵庫は、取扱いが難しく、事故のリスクも高いです。

3トントラック1台だけの引越しでは、スタッフ1人あたりの負担が大きく、大型の家具・冷蔵庫もあるのに、チームリーダー兼ドライバーが1人で、あとは経験が浅い、または無いアルバイト・派遣社員が2人、という悪条件が重なる可能性もあります。

こうした状況では、事故が発生しやすくなりますので、注意してください。

【Q&A式】まとめ

いかがでしたか?最後にもう一度、3トントラックでの引越しについて確認しておきましょう。

3トントラックでどのくらいの荷物を運べるの? 3トントラックの積載量は、約25㎥です。これは、一般的な夫婦2人と子供1~2人の3~4人家族の荷物の量です。
3トントラックは、どんな人が運転しているの? 3トントラックは、ほとんどの場合、引越し業者の正社員、それも「エース」級の正社員が運転しています。
3トントラック1台での引越しで注意することは? ドライバー兼チームリーダーは、経験・実力ともにまったく問題ありません。ただし、その他のスタッフ2人は、経験が浅かったり、無い場合もあります。

特に、引越し業者が忙しい繁忙期(3月・4月)では、他の2人のスタッフが未経験のアルバイト・派遣社員ということが普通にありますので、事故が起こる可能性があります。

冒頭でも書きましたが、管理人は、3トントラック1台だけを使う引越しは、非常に緊張しました。というか、実際は「イヤ」でした。

本文でも触れていますが、3トントラック1台の引越しは、スタッフ1人あたりの作業量が最も多い引越しです。

なのに、時給は同じなわけですから、「割に合わないなぁ…」といつも思っていました。

もちろん、お客さまにとって、どうでもいいのですが、問題は、スタッフ1人あたりの負担が大きいために、事故が起こりやすい、ということです。

逆にいえば、こうした負担が大きい引越しの現場であっても、安全安心に引越しができるかどうかは、チームリーダーの腕次第です。

本文でも触れているとおり、引越し業者の3トントラックは、「エース」級の正社員が乗っています。

「エース」級の正社員は、毎日、その支店・営業所で、1、2位を争うくらい困難な現場に配属されます。だからこそ「エース」なのです。

ただ、毎日3トントラックを使うほど引越しの取扱い件数が多いのは、一部の大手引越し業者だけです。

ですから、本当の意味で、経験豊富で能力も高い「エース」の正社員は、実は、大手引越し業者に数多くいます。

お客さまが安全安心に引越しをしたいと思うのであれば、ぜひ「エース」の正社員がたくさんいる、大手引越し業者を利用しましょう。

もちろん、無料一括見積もりサービスを使って、少しでも料金・費用を安くして引越しをしてください。