4トントラックは、主に夫婦と子供2人以上の4人以上の家族の引越しに使うトラックです。

4トントラックは、一般的な引越し業者が使っているトラックとしては、最も大きなサイズです。

4トンを超えるサイズのトラックでは、一般的な住宅街の道幅では入っていけないことが多いため、引越し業者は、4トン以上のサイズのトラックは、基本的には使いません。

ドライバーは、3トン以下のあらゆるサイズのトラックを乗りこなしたスタッフです。

通常は、支店・営業所でも一番の経験者・実力者(いわば「エース」)である正社員がドライバーを務めます。

スポンサードリンク

4トントラックは子供2人以上の家族や2世帯の荷物の引越しに使う

4トントラックは、容量・サイズが約30㎥(立方メートル・立米)です。主に夫婦と子供2人以上の4人以上の家族の引越しに使うトラックです。

4トントラックは、1台でたいていの夫婦と子供2人以上の4人以上の世帯の家族の荷物を運ぶことができます。

また、4トントラックに積み切らない荷物がある場合は、補助車両として、1.5トントラックや2トントラック(まれに2.5トントラック)を伴っていることがあります。

このような場合は、1世帯分の家族の荷物であれば、たいていの荷物を運ぶことができます。

また、荷物の量にもよりますが、2世帯分の荷物も運ぶことができます。

ドライバーは実力・経験ナンバー1のベテラン正社員が担当

4トントラックは、たいていの支店・営業所には、1台~2台しかありません。

このため、支店でも最も経験が豊富で実力があるベテランのチームリーダーがドライバーを務めます。しかも、正社員がドライバーを務めます。

このサイズのトラックになると、引越し業者は、契約社員やアルバイトに運転させることはほとんどありません。

4トントラックのドライバーは、3トン以下のトラックのドライバーとしてかなりの経験を積んでいます。

また、4トントラックは、支店・営業所のなかで、1番目か2番目に荷物が多い現場に配車されます。

さらに、車両のサイズも大きいため、車両事故が発生した場合は、甚大な被害が発生する可能性もあります。

このため、ドライバーには、非常に重い責任が課されます。

このような責任を果たすため、ドライバーは、支店・営業所でも1番の経験者・実力者の正社員が務めます。

ドライバー・サブリーダーの引越し作業も安定している

上記のように、4トントラックは、支店・営業所で最も経験豊富で実力がある正社員が運転します。

しかも、かなり多めの世帯単位の荷物を毎日扱っています。

このため、作業全般の経験がかなり豊富で、作業そのものは非常に安定しています。

また、4トントラックは4人乗りです。このため、4トントラックが1台のチーム編成の場合は、ドライバー1人と、3人のスタッフの合計4人のチーム編成となります。

通常、4人のチームの場合、引越し業者は、ドライバー兼チームリーダーに加えて、サブリーダーも配属させます。

荷物が多い家族用の引越しであり、料金も高くなる傾向が多いため、引越し業者は、比較的優秀なサブリーダーを配属させます。

ただし、繁忙期には人手不足でサブリーダーを配属させられないこともあります。

この場合、ドライバー兼チームリーダー以外はアルバイト・派遣社員であることが多いです。

トラックが業務委託先・下請け先の場合は積み込み作業に注意

4トントラックは、まれに業務委託先・下請け先のトラックであることがあります。この場合、その業務委託先・下請け先は、普段は物流の作業をしている運送業者であることもあります。

業務委託先・下請け先のドライバーは引越しの作業(特に荷台での積み込み作業)に慣れていないことがあります。

トラックが業務委託先・下請け業者のものであるかどうかは、トラックのデザイン・ロゴ・キャラクターを見て判断します。

トラックの見た目が、引越し業者のデザイン・ロゴ・キャラクターと違う場合や、トラックに書いている名前・法人名・商号と引越し業者の名前・法人名・商号と違っている場合は、そのトラックは業務委託先や下請け先のものです。

特に繁忙期の場合、引越し業者は、自社のトラックの足りず、業務委託先・下請け先の4トントラックを手配することがあります。

これに新米ドライバー兼チームリーダーが運転する1.5トントラックを補助車両として配車します。

このような場合は、4トントラックのドライバーは業務委託先・下請け先で引越しの経験がほとんどなく、1.5トントラックのドライバーは経験が浅い、という状況になりかねません。

このため、特に繁忙期には、この組み合わせのチームによる事故に注意しなければなりません。